第11回 Alteryx User Groupに参加しました!RestAPI活用や社内プログラムなど、有益な情報いただきました!

第11回 Alteryx User Groupに参加しました!RestAPI活用や社内プログラムなど、有益な情報いただきました!

Clock Icon2020.10.06

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2020年9月29日、第11回 Alteryx User Groupが開催されました!
前回(2020/5/21)に続きオンラインでの開催となりましたが、約120名もの方が参加され大盛況となりました。

今回はRestAPIの活用や、社内展開・教育プログラムの事例紹介と、登壇者様によるパネルディスカッションという構成となっていました。
2回目の参加となったわたくしmatsuokaが、当日の模様をレポートしたいと思います!

目次

Opening

IshikawaさんとKoebiさんの司会でスタートです!
まずはAlteryx Communityについての紹介を。

日本語/英語の切り替えが可能で、コンテンツの内容も若干異なります。みなさんどんどんご活用ください!

Communityの中にあるAlteryx Academyには、インタラクティブレッスンやウィークリーチャレンジが用意されています。
みんなでウィークリーチャレンジをやって、どんどん投稿していきましょう!私もやります!

このあと登壇者様による発表が始まります。

Webサービスを活用してAlteryxをパワーアップ
~ダンロードツールでRestAPIを叩く~

活用事例紹介のトップバッター梶谷さんにはRestAPIの活用について紹介いただきました。
発表された資料やサンプルのワークフローはCommunityのページで公開されています。

第11回 Alteryx User Group in 東京 - Alteryx Community:梶谷様資料

RestAPIとは

RestAPIでできること

AlteryxでRestAPIを使用するには

AlteryxでRestAPIを使用する場合はダウンロードツールを利用し、取得したデータはJSONパースやXMLパース、また正規表現ツールを使って加工します。
引っかかるポイントとして以下をご紹介されていました。

  • 認証系(大別すると以下2タイプ)
    • 別途取得したAPIキーをURLに含めるタイプ
    • IDとPass(+α)からアクセストークンを取得し、それを使い回すタイプ
  • JSON、XML
    • AlteryxではJSONの方が若干扱いやすい

ダウンロードツールで必要な項目設定は以下3つです。

共有いただいた資料でそれぞれの設定方法が詳しく説明されていますので、ぜひ御覧ください。

具体例紹介

具体例1:Google TranslationBasic API(認証方式:APIキーをURLに含めるタイプ)
文章の翻訳を行うAPI。
翻訳したい文章をJSON形式で作成し、ペイロードで指定。パラメータもほとんどなく簡単に使える。APIキーはGoogleのダッシュボードから事前に発行。

具体例2:SendGrid Mail Send V3(認証方式:APIキーをヘッダに含めるタイプ)
メールを送信するAPI。
APIキーはWebのダッシュボードから取得が可能。複数のパラメータ作成が必要だが、アクセスURL部分はシンプル。パラメータはJSON形式で作成。

具体例3:Tableau RestAPI(認証方式:アクセストークンを取得するタイプ)
Tableau ServerやTableau Onlineの管理が可能。
認証プロセスから作成する必要がある。HTTPアクションは「POST」だけでなく「GET」「PUT」「DELETE」なども使用。パラメータはXML形式で作成。アクセストークンを取得してからList取得という流れになる。

その他、梶谷さんが使われたことのあるAPIもご紹介されています。

まとめ

RestAPIについては聞いたことはありましたが実際にどのようなことができるのか知らなかったので、具体例を伺いとても興味を持ちました。私もいくつか試してみたいと思います。

Alteryx社内展開のフィードバック

スピーカーは時松さんにバトンタッチし、Alteryxの社内展開について発表いただきました。
発表された資料はCommunityのページで公開されています。

第11回 Alteryx User Group in 東京 - Alteryx Community:時松様資料

時松さんが社内でAlteryxを推進し展開した経験から以下のポイントについて順を追ってご説明いただきました。

社内でAlteryxを推進する理由

  • プログラムができない担当者でもワークフローが作れる
  • 業務担当者がデータ処理できるとDXが捗る

Alteryxが即採用されない理由

  • 誰もがすぐ使えるというわけではない
  • 業務に役立つイメージができない
  • 気軽に試せる価格ではない

Alteryxを広める際のポイント

  • Alteryxを使える担当を探す
  • 共感を得られる題材を用意する
  • 費用に見合う価値を認めてもらう
  • 仲間を増やす

展開シナリオ

以上について発表いただき、このあとのQAでは社内でTeamsを使ってウィークリーチャレンジを解くといった場を設けられたことや、初心者の方には簡単なワークフローの作り方を数多く見せたほうが効果的で、上級者には一緒に迷いながら構築していくほうが発見があり良かったといったレベルに合わせた教育についてのお話も聞くことができました。
時松さんが所属されている東洋エンジニアリング様では現在150近いライセンスをお使いだそうで、実際にそこまで広められた方のお話はとても有益なものでした。

1ヶ月で独り立ち!社内教育プログラム

続いて社内教育プログラムについて岩岡さんに発表いただきました。
発表された資料はCommunityのページで公開されています。

第11回 Alteryx User Group in 東京 - Alteryx Community:岩岡様資料

社内でAlteryx研修を行うにあたり研修後に実務で使ってもらえるにはどのような研修が良いか、試行錯誤しながら行われた実例をご紹介されました。

研修あるある

  • 使い慣れた方法で作業するから研修で習ったツールは使わない
  • 後日使い方が思い出せずあきらめてしまう
  • 研修で扱うデータと実データに乖離があり実務のイメージがつかない

研修の目的は明確に

  • 「知ってる」ではなく「使える」がゴール

準備で考えることはたくさん

  • 期間
  • ライセンス(トライアルでは足りない)
  • ターゲット層
  • コンテンツ

マクロミル様で多く扱われるアンケートデータは、データによりパターンが異なることもあり、コンテンツは独自に用意されたそうです。

研修のスケジュールや進める上でのポイントもしっかり抑えられていました。

この後実際に作られた研修コンテンツをデモでお見せいただきました。

Alteryxをインストールすると最初に開く「Start Here.yxmd」を参考に非常に美しいトレーニングコンテンツを作成されており、参加していた弊社メンバーは「すごい!」を連発していました。
作成のポイントとしては、Alteryx内で完結する、課題のフィードバックもワークフロー内にメモする、ハンズオンはコンテナでまとめて対象のStepを開くつくりにする、ファイルのパスは相対パスにする、などを挙げられており、ほんとうに作り込まれた教材となっていて驚きしかありません!
なかなかここまでの教育プログラムを作ることは難しいとは思いますが、いくつか真似させていただきたいポイントはあるなあと思いました。

パネルディスカッション

最後は今回の登壇者によるパネルディスカッションが行われました。
準備いただいていた4つのテーマをベースとしてみなさんのお話を聞くことができました。

  • Alteryxは社内でどの程度普及していますか?
  • Alteryxはどのように社内で広がっていきましたか?
  • Alteryx Designerは誰が使えるツールですか?
  • Alteryx Designerの教育におけるポイントは?

やはり最初は3人くらいからスタートして、少しずつ他部署にも広まって・・・というお話が多かったです。業務が効率化できたり今までできなかったことが可能になったりすることで普及率も上がるようです。
ExcelやAccessで困っているという人に刺さりやすく、逆にプログラミングができる人には抵抗感を持たれることもあるとか。また、ある程度データに関するリテラシーは必要であり、データ型による違いやJoinの挙動などの教育は必須だといったお話も聞けました。
普段当たり前となっている事柄が初心者にはつまずくポイントとなってしまうことを常に意識しながら教育プログラムを作っていくことが非常に重要であると感じました。
そして吸収力の高い若い方々へ、みなさん大きな期待を持たれていました。今後ユーザー会などで若い方のAlteryx習得までの経験談などを聞かせていただけると良いなと思いました!

さいごに

以上が第11回 Alteryx User Groupのレポートでした。
2回目のオンライン開催となりましたが、関西在住の私としてはオンライン開催は参加の機会が増えて嬉しいです。今回参加できなかった方も次回は是非ご参加ください!!

Alteryx User Group

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